FT-8_受信モニター

アマチュア無線のデジタルモードの一つ、FT-8 を受信する時、その受信データをネット経由で自動的に送信する機能がある。

この機能をオンにしておくと、PSK Reporter というサイトにおいて、その情報が視覚化されるサービスがある。

たとえば

20240808-084807

10分程度、7(青),14(黄),28(赤)MHz帯でモニターした結果がマップにプロットされている。

受信できるエリアがマップ上で確認できるので、とても面白い。

送信すると、自分の電波がどこまで届いているのかが、交信しなくても分かる。

ぼーっと受信モニターを眺めているだけで、なんか世界が広がるように感じるのだ。

 

WebSDRでFT8のワッチ

アマチュア無線のデジタル通信のひとつ、FT8のワッチを試してみました。

Webで公開されているソフトウェア無線局をPCで受信して、その受信音声をFT8用ソフトのWSJT-x2.5へ送って(再生リダイレクト)、バンド状況を覗いてみました。

私のPCにはステレオミキサーがないので、再生ダイレクト用に「VBCABLE_Driver」という仮想オーディオデバイスをインストールしました。
このドライバーをインストールする時(win10_64bit)は、「VBCABLE_Setup_x64.exe」をマウスの右クリックから「管理者として実行」を選びます。

WSJT-xのオーディオ設定は

Wsjt

モニター目的なので、入力だけにインストールしたドライバを選択します。他の設定はいじってません。

サウンドの出力も、インストールしたドライバに変更するのですが、スピーカーでモニター出来ないので、ウェブSDRの動作を確認してから切り替えるようにします。

Sound

モニターしている様子です。画面左がWebSDRの受信画面(Edge)、右がWSJT-xのウィンドウです。

Unyou_20221119040901

このSDR局では、周波数エリアにFT8のタブ(重なっていて見えません)があり、電波形式にDIGが用意されていて、デジタルモードでのモニターを想定しているようです。

前回の気象ファックスの時に色々やっておいたので、今回はすんなりと受信に成功しました。

 

 

ワイヤレス人材育成

総務省の報道資料によると、

ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集(令和4年11月16日)」

というのが公開されてます。ニュースにもなってました。これは

ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言の公表(令和4年8月4日)」

の続編みたいなものでしょうか?

 

アマチュア無線局を開局するには、個人の資格の免許証と、無線局の免許状二つの免許が必要です。

アマチュアと名前が付いていますが、あくまで国の許可が必要な無線従事者であり無線局でもあるので、電波法などの法に従って免許を与えられています。なので、難易度の差はありますが、プロの資格同様の試練(受験とか書類作成とか電波税とか・・・)が必要で、敷居は高いです。

そこで、この敷居を少しでも下げて、アマチュア無線を利用しやすくするのが目的の一つのようです。

電子申請なんかも含まれるようで、再免許ではいつもお世話になってます。簡単でいいですよね。

また、無線機とパソコンをつないでデジタル通信を行う場合、今までは無線局免許状の変更申請が必要でしたが、いらなくなるらしいです。

昔、パケット通信が流行った時は、変更申請しました。工事設計書に無線機やTNC、パソコンの簡単な接続図を追加し、電波形式の追加などを行いました。

ちょうどフロッピー申請という、申請書の一部をフロッピーディスクに入れて送付する方法がはじまったばかりだったので利用しました。FD(フロッピーディスク)、懐かしいです。FD申請は見方によっては余計な手間ですが、再免許の時は楽になると思って利用しました。が、5年も経てばシステムも変わってしまって無意味でした。(再免許は5年毎)

他にも、TNCの購入やコネクタの改造とかも必要だったり、手間も時間もお金もかかりましたが、アマチュア無線家を名乗るならこれくらいはなんでもない事です。(まあ、今の自分だったらやらないかな、面倒。)

というわけで、敷居を下げる必要があるようです。しかし、無線関係の技術より、今はデジタル通信のために、コンピューターの技術をより求められるので、そっちの方が敷居が高いと感じてます。

FT8というデジタル通信が流行っています。動画などでその運用を拝見させてもらってますが、いいですよね。

言葉を交わす必要がないから外国局との交信も問題なし。

交信は自動でしかも短時間で完了するので、不安定なレベルの中、なんどもレポート交換やコールサインの確認のために大声張り上げたりとかしなくて済むのは、・・・便利だけどつまらないかも。

パイルを裁くのもマウスでクリックするだけ。マイクコントロールで華麗にパイルを裁く醍醐味もなさそうです。

でも、ノイズレベルギリギリでもコールされる確率が高そうなのはモチベ上がりますね。華麗なテクも良い耳も、結局は交信できてなんぼの世界。手段が目的になってはだめだと思います。

とはいえ、手段を磨くのも楽しいんですよ。アンテナ改造とかよくやってました。空中線(アンテナ)は、形式だけ列挙して申請できるので、素子を増やしたり、バランや給電部を変更したりしても、変更申請はいりません。手軽に改造できます。改良でないのも愛嬌です。

他人の動画ですが、何度目かのトライで応答が来る様子を見ていると、なんだかこっちもわくわくします。ここらへんは、デジタルでもアナログでも変わらないサガなのでしょう。そう、アマチュア無線も立派なオタク(マニア)なのです。

ボビンの改良

昨日作成したボビンですが、XY軸用の一つが共用になってました。

位相差をつけるのに、昨日のタイプは適していない構造でしたので、再検討しました。

下図は改良版です。まだ、コイルを巻く為の溝を削ってない状態です。

Xyz

赤はX軸用で、コイルの一本はXY平面にのってます。昨日のタイプはこれをY軸と共用していました。

緑はY軸用。コイルの一本はYZ平面にのってます。

青はZ軸用。コイルの一本はZXZ平面にのってます。

各軸のuvwは右ネジの順番とし、XY面、YZ面、ZX面にのったコイルをuとします。

各軸の向きは、上図左下のマーカーの向きです。

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回転磁場発生コイル用ボビン(三相交流XYZ軸)

アマチュア無線の実験用に考えてみました。

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XYZ各軸に120°ずらして3つのコイルを巻くための球形ボビンとして作図してみました。

コの字型の溝のある円弧を8個重ねてあります。

Xyzrot

紫はXY軸共通。青はX軸。桃色はY軸。灰色はZ軸。

 

X軸側から見ると

X

Y軸側から見ると

Y

Z軸側から見ると

Z

周波数f[Hz]の時、周速が光速となる半径r[m]は

r=C/(2xPIxf)

半径rの球面アンテナとみなすと、r=0.1[m]になる周波数は477.5[MHz]。

アマチュア無線の435[MHz]付近で実験できそうです。

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じつはこれ、磁界型ループアンテナとして実験してみたかった形なのですが、

綺麗な球にコイルを巻くのが難しそうだったので敬遠していました。

3Dプリンタでこのボビンを作れば、それっぽい物が作れそうです。

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各軸が同相の場合は、XYZの合成ベクトル方向を中心軸としたトーラス(ドーナツ)型の指向性になりそうです。

位相をいじれば、球面偏波(?)とかつくれるかも。

あるいは、パルサー星のような回転パルスとかブラックホールのジェットのような指向性とか・・・

とはいっても、三相のキャリアってどうなんでしょう。合成ベクトルはゼロ。無変調なら出力ゼロとか?

まあ、アンテナ以前に発振器とか測定方法とか、技術的にとても難しそうですが、アマチュア精神でとりあえずやれる範囲でやってみるのも面白そうです。

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