総務省の報道資料によると、
「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集(令和4年11月16日)」
というのが公開されてます。ニュースにもなってました。これは
「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言の公表(令和4年8月4日)」
の続編みたいなものでしょうか?
アマチュア無線局を開局するには、個人の資格の免許証と、無線局の免許状と二つの免許が必要です。
アマチュアと名前が付いていますが、あくまで国の許可が必要な無線従事者であり無線局でもあるので、電波法などの法に従って免許を与えられています。なので、難易度の差はありますが、プロの資格同様の試練(受験とか書類作成とか電波税とか・・・)が必要で、敷居は高いです。
そこで、この敷居を少しでも下げて、アマチュア無線を利用しやすくするのが目的の一つのようです。
電子申請なんかも含まれるようで、再免許ではいつもお世話になってます。簡単でいいですよね。
また、無線機とパソコンをつないでデジタル通信を行う場合、今までは無線局免許状の変更申請が必要でしたが、いらなくなるらしいです。
昔、パケット通信が流行った時は、変更申請しました。工事設計書に無線機やTNC、パソコンの簡単な接続図を追加し、電波形式の追加などを行いました。
ちょうどフロッピー申請という、申請書の一部をフロッピーディスクに入れて送付する方法がはじまったばかりだったので利用しました。FD(フロッピーディスク)、懐かしいです。FD申請は見方によっては余計な手間ですが、再免許の時は楽になると思って利用しました。が、5年も経てばシステムも変わってしまって無意味でした。(再免許は5年毎)
他にも、TNCの購入やコネクタの改造とかも必要だったり、手間も時間もお金もかかりましたが、アマチュア無線家を名乗るならこれくらいはなんでもない事です。(まあ、今の自分だったらやらないかな、面倒。)
というわけで、敷居を下げる必要があるようです。しかし、無線関係の技術より、今はデジタル通信のために、コンピューターの技術をより求められるので、そっちの方が敷居が高いと感じてます。
FT8というデジタル通信が流行っています。動画などでその運用を拝見させてもらってますが、いいですよね。
言葉を交わす必要がないから外国局との交信も問題なし。
交信は自動でしかも短時間で完了するので、不安定なレベルの中、なんどもレポート交換やコールサインの確認のために大声張り上げたりとかしなくて済むのは、・・・便利だけどつまらないかも。
パイルを裁くのもマウスでクリックするだけ。マイクコントロールで華麗にパイルを裁く醍醐味もなさそうです。
でも、ノイズレベルギリギリでもコールされる確率が高そうなのはモチベ上がりますね。華麗なテクも良い耳も、結局は交信できてなんぼの世界。手段が目的になってはだめだと思います。
とはいえ、手段を磨くのも楽しいんですよ。アンテナ改造とかよくやってました。空中線(アンテナ)は、形式だけ列挙して申請できるので、素子を増やしたり、バランや給電部を変更したりしても、変更申請はいりません。手軽に改造できます。改良でないのも愛嬌です。
他人の動画ですが、何度目かのトライで応答が来る様子を見ていると、なんだかこっちもわくわくします。ここらへんは、デジタルでもアナログでも変わらないサガなのでしょう。そう、アマチュア無線も立派なオタク(マニア)なのです。