奇跡の駆逐艦「雪風」 (PHP文庫)
妖精の方ではなく、帝国海軍駆逐艦の物語。
「雪風」に神宿る 昭和15年竣工。太平洋戦争の主だった戦闘に参加し、多くの艦が損傷・沈没する中、ほとんど無傷で終戦を迎えた奇跡の駆逐艦。
日米の記録・証言から雪風の戦闘の記録を物語風に語っている。読みやすい文体で一気に読み終えた。
軍艦武藏〈上〉 (新潮文庫) を併読している。こちらは沈没してしまうので、なかなか読み進めるのがつらいところがある。その意味では、「雪風」の物語は、凄惨な戦記のなかでは、少しは安心して読める物語。
ところで、アニメの宇宙戦艦ヤマトでは、冒頭で「ゆきかぜ」は轟沈されてしまう。「雪風」と同じ名前なのには違和感を感じる。でも、ま、アニメだしヤマトだしどうでもいい事だし蛇足。
ちょっと補足:軍事用語に撃沈(げきちん)という言葉がある。攻撃を受けて沈没する様を表す用語。1分ほどの短い時間で撃沈される様を轟沈(ごうちん)ともいう。また爆発を伴って沈没する様を爆沈(ばくちん)ともいう。映画「U-571」のラストではUボートからの魚雷で駆逐艦が爆発・沈没する様が描かれているが、あれは正に爆沈。(スマイルBEST U-571 [DVD] )
補足2:妖精の方とは、戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA) の事。アニメにもなってます。戦闘妖精雪風 DVD-BOX
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