ショアー硬度計 NSS-D 修理
ハンドルの形が違う以外はまさにこの機種が修理でやってきました。
恥ずかしながら、ショアー硬度計というものは初めて知りました。硬度といえば、ビッカースとロックウェルは知ってましたが、他はノーチェック。
症状は右の黒いつまみ、測定ピンを操作するもの、が空転して動作しなくなった。それも急に。というもの。
この部分は、上下のマイナスねじを外すと、ボックスごと外れます。中にはつまみにつながった軸と、その軸にはまっているギア。軸の回転を制限するストッパになるネジが下面より伸びてました。
ギアと軸を固定する小ねじが外れて、軸が空転していたので、ねじを取り付けて修理完了。のはずだったのですが、なんか動作が変。
要領書の通りの動作がさせられない。急に使えなくなったわりには、何か変。本来の使い方を知らないので、さてどうしたものか。
測定子が出てくる先端部分のキャップの止めネジが二つ。なぜか片方+でもう一方が-と違っている。ネジ山が少しヤバイ。これは分解しているサイン。なら開けてみよう。
ダイヤルゲージはユニット毎簡単に外せる。本体も、上に引き抜くとスタンドから簡単に外れる。これは、手持ちでも使えるようになっているそうだ。
ダイヤルゲージを外すと、その穴から測定ピンを抜くことが出来る。これが落ちて跳ね返り、その高さで硬度を測定する仕組み。
測定ピンは、落下するときは抵抗を受けず、跳ね返って上昇する時もフリーであり、最高点に達した所で止まらなければならない。
内部のコマを外すと、なるほど、そういう構造なんだ、というのがわかる。特許はとっくに切れていそうだけれど、とりあえず説明しづらいので構造の描写は省略。
要領書の通りの動作をさせるにはバネが入っていないと無理ではないのか?と疑問に思ったが、バネは入っていなかった。
バネ、入っていたのでしょうか?それとも、なにか勘違いしてる?
校正もかねて修理に出すけど、結果が不安だ。50万円程する機器だからね。
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