DesignSpark Mechanical 1.0 使用例2 移動と配置 準備編
作成したソリッドを、所定の位置に配置してみます。
平行移動はわりと感覚的にわかったのですが、角度を合わせる方法がなかなか気づかなくて悩みました。
まずは、移動の基本のおさらいから。ソリッド、今回は円筒、を選択するのですが、トリプルクリックは苦手なので、ストラクチャービューの対応するソリッドを1クリックで選択します。こっちで選択すると、全体を簡単に選択できます。
クリック前は薄い黄色だったのが、茶色くなって選択完了。次に移動をクリック。
この三半規管のような移動ハンドルが表示されました。
ただ適当に移動するだけなら、この移動ハンドルの三つの矢印と円弧の矢印を適当にドラッグすると、ソリッドはそれなりに移動します。移動の数値や角度もキーボードから入力出来ます。
さて、この円筒、直径3.7mmなんですが、これを4mmの穴の中央に配置したいと思います。そのために、穴の開いた板を用意するのですが、今回は別の図面というかファイルに板を作って、この円筒と板を組図というさらに別の図面にインポートして、組み合わせてみようと思います。
では、新しい図面を開きます。ファイルをクリックし、新規作成の上にカーソルをのせるとさらにサブメニューが開くので、カーソルをデザインの表示に移動させて、デザインの文字付近をクリックします。
クリックすると、新しいタブが増えてます。ここに板を作ります。
とりあえず、4mmの穴の開いた板を適当に作ります。
こんな平面図を描いてから、プルします。厚さは円筒と同じ10mmにします。
3Dモードに戻してプル。上に引き上げました。下でも良いですが、違いは今は気にしない、と。
上はドラッグ中です。このままキーボードから数値を入力しても良いのですが、一旦スペースキーを押すと、ドラッグをやめる、つまり、マウスの左ボタンを離しても数値の入力待ちになります。この操作はヘルプに出てました。F1をまめに押して、ヘルプを読みながら操作を覚えましょう。
キーボードから半角で 10 と入力してEnterキーを押すと、穴開き板が出来ます。CADが丸は穴だと勝手に判断してくれたようです。今回はたまたまラッキーなのかな。
穴が開いているのが見やすいように、マウスのホイールを押しながらソリッド(板)を少しうごかしてます。
ここで、ビューという考えをはっきりさせておきます。デザインタブの向きというグループのコマンドは、ビュー、つまり視点というかカメラ位置というか、見ている所を変更するコマンドです。これらのコマンドを使っても、作図したソリッドそのものの向きは変化してません。置いてある板をいろんな角度から見ているだけなので、板そのものは置いた位置から動かしていません。
一方、これから行う移動コマンドは、板を今の位置から移動するコマンドです。今回は板ではなく、円筒の方を動かしますが、ビューの移動と円筒などの移動をわけて考えられるようになりましょう。
よけいなお世話だったかもです。次に進みます。
組図用の図面を新規に作成します。ファイルー新規作成ーデザインをクリックします。タブがまた増えて3つになりました。Design1、Design2,Design3となっていると思います。文字の肩の*(アスタリスク)は、まだ保存されていないという意味だと思います。(確認してません)
先に保存しておきましょう。また、それぞれ、ピン、ベース、組図と名前をつけて保存します。
まず、Design1のタブをクリックします。ファイルー名前をつけて保存ー名前をつけて保存をクリックします。
タブがピンという名前になり、肩の*を取れました。ベースも同様に保存します。組図は空のままで保存しておきます。
それぞれの名前がタブに入りました。(PINとかAssyとか、名前は好きにして良いです。)
ピンのタブを選び、円筒、ピンと呼ぶことにしますが、ピンを選択して、Ctrl-Cまたは下図のようにコマンドを選択しても良いですが、ピンをコピぺするためにまずコピーします。
次に組図を開いて(タブをクリックして)、Ctrl-Vでペーストします。これも、クリップボードのコマンドの貼り付けでもOKです。
まず、組図にピンが入りました。ストラクチャービューを見ると、組図*の下にSolidが出来てます。カーソルをピンの絵に合わせると、ピンの絵とSolidの文字(の背景)が黄色くなります。
Solidの文字をクリックすると、ピンが選択され、もう一度クリックすると、文字編集ができるようになります。あるいは、Solidの文字の上にカーソルを合わせ(この時、ピンも文字の背景も黄色くなる)、マウスの右クリックでサブメニュが開きます。
名前を変更して、ピンにしました。
ベースはインポートで組図に挿入したいと思います。
ウィンドの横が狭くて挿入グループのファイルコマンドが見えてなかったので、横に広げて、ファイルコマンドを表示させ、クリックします。
ファイルの選択ダイアログが開くので、さっき保存したベースを開きます。
ピンはベースに埋もれてしまいました。また、移動コマンドでベースが選択された状態です。
一旦組図上の白いどこかをクリックします。
組図に配置される位置は、それぞれの部品を作った位置が反映されているようです。
さきほど、上にプルと下にプルの違いは無視しましたが、ピンも上、ベースも上にプルしたので、上の絵のようにピンがベースに埋もれました。作図の仕方によって、同じにはなってないかもです。
ストラクチャービューを見ると、ベースはSolidという表示ではありません。ベースとファイル名が入ります。
ピンを動かしましょう。移動コマンドを選択し、ストラクチャービューのピンをクリック。
ピンが茶色に選択され、移動ハンドルが表示されます。
ここからは操作のみで解説は次回にします。とりあえず、穴にピンを入れましょう。
移動ハンドルの緑の矢印をクリック。
小さいメニューの右から2番目をクリック
そして、穴の側面をクリック
側面をマウスで選択すると、黄色くなります。やりにくかったら、マウスホイールを回して拡大しましょう。
これで、緑方向(Y方向)での穴とピンの中心はそろいました。次は赤方向も同様の操作をします。
赤の矢印をクリック
小さい小窓の右から2番目をクリック
穴の側面をクリックすると、ピンは穴に入ります。
部品(ピンとベース)作成の時、デフォルトの平面からどちらも上に10mmプルするとこうなりますが、ピンは上、ベースは下へプルすると、インポート時は下図のようになっていたと思います。
ピンが上に出ています。緑と赤の操作をすると。
次はピンを中に入れなければなりません。考え方としては、ピンの上面をベースの上面に合わせるように移動させます。
まず、移動ハンドルのXYZ(赤、緑、青っぽい色)の根本の球の部分をドラッグして、ピンの上面に移動します。この操作はピンの移動の基準面をピンの上面にするという意味です。
ドラッグ中(上)。拡大してます。上面が選択され、茶色になってます。
ドラッグをやめると、ピンの上面が基準面になりました。移動ハンドルも移動しました。
青の矢印をクリックします。
小窓の右から2番目を選んでも良いのですが、同じ操作は画面左のこれ(下図参照)と同じです。
この「ボディまで」をクリックします。そして、マウスをベースの上面に移動します。この時、選択されたベースの上面が黄色くなります。ベースの上面が選択されている確認がこれで可能です。
上面をクリック。
ピンは穴に入りました。
画面左下にXYZの矢印のついたサイコロみたいなものがありますが、そのZ(青)をクリックします。
上図はマウスを合わせた所。クリックすると、このZ方向からのビューになります。
画面操作は「向きグループ」のコマンドのパン(Shiftキーを押しながらマウスホイ-ルをクリックしてドラッグしても同じ)やズーム(マウスホイールの回転でも同じ)などでおこない、ピンの入った所を見ると
4mmの穴に3.7mmのピンが入っている様子がわかります。
今回はここまで
プルの回転を使った溝切リングの作成記事
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