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2009年8月27日 (木)

不整脈 心房細動とその治療の経緯 その1

意識を保ったまま、心臓を止められた事はあるだろうか。私はある。ただし、手術中に医師の管理下に於いてであった。

肺静脈から心臓に異常信号が届く。この信号によって心房細動が発生し、不整脈が起こる。というのが、私の症状だった。これをカテーテル手術で治療するのである。

右足付根のソケイ部の静脈から、2本のカテーテルを心臓へのばす。静脈は右心房につながっているので、カテーテルはまず右心房に到達する。治療は左心房で行う必要があるので、このカテーテルを左心房に入れなければならない。どうするのか。

答えはいたって簡単で、右心房から左心房へカテーテルを突き刺して貫通させるのである。なんとも乱暴な方法だと思うが、そうするのである。

じつは手術で何をされるのかは、あまり知らされていなかった。造影剤を2度入れるとは聞いていた。1度目の造影剤は2回にわけて、腕の点滴から入れられたようで、CT検査の時同様に、体の中を熱さが流れて行った。

で、2度目の造影剤を入れる時がきた。これも2回に分けて入れると説明された。「入れます」の声と同時に、ピーッという警報音が耳に入ってきた。目はつぶっていたが、周りがいきなり真っ暗になったような感じがした。体が重力方向に落ちて行く感じがして、手術台の硬さを強く背中に感じる。

何秒たっただろうか、なんだか気持が悪くなってきて、もう我慢できなくなる限界かなと思い、手を上げようとした時、ピーッという警報音は消え、気持もすぐ落ち着いてきた。「大丈夫でしたか」と聞かれた。「はい」と答えたつもりだったが、何も答えられなかったようにも思う。

すぐに2回目の造影剤を入れると言われた時、なんとなく、あの警報音は心臓が止まった警報だったのではとおぼろげに考えていた。

またそれは来た。ピーッという警報音。暗黒の中、重力方向に落ちて行く感覚。気持が悪くなってきた。さっきよりはもちそうにないかもと思っていたら、今度はすぐに警報音は止まった。

体に力が入っていたようだ。肩の力を抜くと、耳からは、それまでは気にしていなかったが、ピッ、ピッと心臓の拍動に合わせた音が聞こえてくる。手術準備はそこまでのようで、手術台の周りで人の動きが激しくなる。手術本番はこれからだ。

不整脈を自覚するようになったのは2006年の秋。薬での治療を続けていたが、結局2008年の7月にカテーテル手術を受けた。2009年6月の診察で、不整脈は根治したと説明を受けた。この3年ほどの不整脈の顛末を何回かに分けて報告したいと思う。

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